美少女官能小説■site:TAMARL

足音

夜の住宅街を散歩した。

もちろん一人歩きの女性を拉致監禁暴行強姦飼育拷問調教するためだ。

月明かりが水たまりに反射していて、ちと煩い。
まだ湿り気を含んだ風が小学校の校庭に立つ大木を揺らしていた。

ふと月光が陰る。
また降るかもしれない。夜空を見上げて、あくび。

四辻の右手から、少女が現れた。
すわ、拉致監禁暴行強姦飼育拷問調教…もういい。

14、5歳か。
服装が黒ずくめ。よく見えない。
僕には目もくれず、足音も立てずに歩いていく。

偶然にも同じ方向へ前を歩いていく。
偶然にもほとんど歩く速度が同じだ。
偶然にもあたりに人影がない。
拉致監禁暴行強姦飼育拷問調教…。しつこい。

ふたたび月光が差してきた。
腰まで伸びた少女の黒髪が、月に照らされ、光粒が僕の目を刺す。
髪を洗いたてなのか、漂う甘い香り。
軽く、めまい…。

いつの間にか少女の姿が消えていた。
ちっ。せっかくの拉致監禁…。……。


ちたちた。

小さな足音が後ろから聞こえてきた。

立ち止まる。
足音も止まる。
振り返る。
誰も居ない。

歩き出す。

ちたちたちた。

振り返るが誰も居ない。

ちたちたちたちた。

ははは。なんてことない。
そうだ、なんか急用をおもいだしたなあ…。んん。そうそう、アレアレ。

軽く駆け出す。

ちたたたた。

なんてことないが、後ろの足音も走りだしたようだ。なんてことないけどね。
汗が出るなあ。背中から。まだ暑いからなあ。

今日は11月だ。

ようやく正面に大通りが見えてきた。

ちたたたたたたたた。

背後の足音のペースが上がる。

まあ、なんか、もう一度だけ。なんてことないけど。はは。
僕は振り返った───。


足元に、小さな黒い子猫。月に光る瞳で僕を見上げていた。

にゃおん。一度だけ、鳴いた。



Nov 08 2000